神保町花月公演『トラブる』


f:id:matsuharu3:20180607205635j:image


f:id:matsuharu3:20180607210411j:image

〔出演〕
梶原福(スカイサーキット/松本勇馬)
相葉学(ブラゴーリ/塚田裕輝)
・・・映画サークルメンバー。リサイクルショップでジャンク品のビデオカメラを購入。残っていたデータには、先日起こった殺人事件が映っていた。映像を見てしまったために、犯人グループに追われることになる。


江角未来(東京ショージョ/ジョー)
・・・映画サークルメンバー。梶原の彼女。カフェでバイトをしている。


アメカジさん(LLR/伊藤智博)
・・・本名、古木。映画サークルのOBで、リサイクルショップ・リーバイスの店長。店には家電以外にもアメカジの服を置いている。というか本当はアメカジメインにしたい。


紺野保(ピクニック)
・・・警視庁捜査一課。妻が殺された事件の真相を追っている。評判がよく、人望も厚い。


紺野礼(東京ショージョ/山井祥子)
・・・保の妻。


須藤理人(やさしいズ/佐伯元輝)
・・・交番のお巡りさん。


斉家デリック(やさしいズ/タイ)
竹内門人(スカイサーキット/小阪浩己)
・・・紺野礼殺害の犯人。
斉家はバカっぽく気性が荒い。インスタ映え大好き。


浦原圭(小名木健)・・・紺野礼殺害の現場を撮ったビデオカメラの持ち主。撮っているところを犯人たちに見つかりそうになり、カメラをリサイクルショップのジャンク品の中に隠す。


刑事(マリリン/たろちゃん、植松正太)


f:id:matsuharu3:20180607205609j:image
 

〔ストーリー〕
崖。紺野礼が一人。浦原と連絡を取る。
手にはメモリのようなものを持っている。斉家と竹内が来る。「あなたたちはいったい誰」「さあ、誰でしょう。Who am I ?」撃たれ、崖から転落。
「撃つの早かったんじゃないですか?あの女まだ何か言いたそうでしたよ」
物音。「誰だ」カメラの蓋が落ちている。斉家と竹内は音のしたほうへ走っていく。


リーバイスに来た浦原。カメラを隠し、店を出ていく。
ジャンク品の中に見知らぬカメラを見つけたアメカジさん。「こんなのあったっけ?」


OP


映画サークルのメンバーである梶原、相葉、未来。崖で撮影中。崖から落ちる落ちないで揉める。「落ちる必要ある?崖なんて死亡フラグよ」「ここは崖の下にマットが敷けるって有名な撮影スポットなんだ」「痛くないように笑わない(片付けない)でちゃんと殺す(固定する)から」
撮った映像を確認しようとするが、カメラが壊れてしまう。未来はバイトへ。梶原と相葉はリーバイスへカメラを買いに行く。


ジャンク品にあったビデオカメラを購入。データが残っている。「消し忘れかな?」「何が映ってるか気になるね」
映像を見てみる。「この人、この前の事件で殺された人だ!」
慌てた2人は、警察に届けることに。


交番に届けに来た2人。肝心のカメラを忘れてしまう。名前と住所、カメラをリーバイスで買ったことを警官に告げ、2人はカメラを取りに戻る。
人の良さそうな警官。2人が去ると、誰かと連絡を取る。


カメラを取りに戻った2人。扉を叩く音。外には礼を殺した犯人2人が。交番の警官もグルだった。梶原と相葉は窓から飛び降りて逃げる。斉家がドアを蹴破り中へ。逃げた2人を追いかける。


浦原が店にカメラを取りに来る。しかしそのカメラはもうない。浦原は店を出る。
梶原と連絡をとるアメカジさん。「この前買っていったカメラなんだけど、仕入れた形跡がないんだよ」梶原はそれどころじゃなさそう。アメカジさんは梶原の元へ。


倉庫。梶原、相葉と合流したアメカジさん。男がカメラを探しに来たと告げる。事情を説明している最中、警官の声が。2人を隠し、ごまかそうとがんばるアメカジさん。逃げようとするが斉家と竹内も来てしまう。アメカジさんを庇うため、梶原はカメラの入ったバッグを渡そうとする。間一髪で紺野が来る。警官(須藤)は何も問題はないと報告。
「この人たちがここで映画を撮っているらしくて。その内容というのが、ある事件の犯人を誰かに伝えようとするんです。そんなことをしてしまったために、その人の大事な人が殺されてしまうというそういう話らしいんですよ。本当にあったらこわいですねえ」犯人グループは倉庫から出ていく。


「奥さんの事件追ってる刑事さんだ!」「すごーい!小さい!」
紺野にビデオカメラのことを話す。「事件に関する映像が残ってたんです」実はバッグの中にはカメラは入っておらず、別な場所に隠しているという。梶原たちは事件解決に協力することに。連絡先交換。紺野のスマホに変なストラップが。「ダサいですよww」「ダサいですか(笑)かっこいいと思ってたんだけどなー。…亡くなった妻がくれたんです」
家の住所も隠れ家の倉庫もバレてしまった3人は、紺野が用意してくれた新しい隠れ家へ。


礼はストーカー被害にあっていたと言う紺野。ビデオカメラの持ち主が怪しい。なぜ事件現場を撮っていたのか。カメラの持ち主を誘きだす策を考える。


アメカジさん「もしもしー?あのさー、ビデオカメラのことで話があるんだけどー。うん、公園に集合で。ビデオカメラ忘れるなよー!」
会話の内容を聞かせるように、大声で電話。


公園でアメカジさんと相葉が待ち合わせ。男(浦原)が来る。「あ!こいつです!」みんなで捕まえようとするが逃げられる。アメカジさんは怖さで写真だけ撮る。写真を元に身元特定。


これでやっと犯人が捕まると安心する相葉。しかし梶原は何か違和感がある。「本当に浦原が犯人なのかな。…カメラだ。あのカメラに何かある」
カメラは未来に預けたという梶原。未来に電話をかけるが繋がらない。映像を確認しにいく。


未来の家。警官(須藤)が未来を訪ねてくる。「この辺りで不審者が出たという情報があったので、何かお話を伺えないかと思いまして。ドアを開けていただけませんか?」


映像を確認しに来たのは未来のバイト先。
「すみません、未来さんいませんか?来てない?あの、未来の彼氏なんですけど、ここにビデオカメラ送ったと思うんです。え?非常識?はあ、まあすみません。とりあえずそれ僕のなんで返してもらえます?」
店員からカメラ強奪。映像確認。「店の前で!?」


アメカジさん合流。「未来ちゃんのとこってここかよ。間違えて家行っちゃったじゃん」
巻き戻したり繰り返したりスローにしたり。
斉家と竹内の奥に、外灯に照らされた誰かの影。警官のものだとしても短い。水たまりに変な形のものが映っている。
声を大きくしてもう一度。浦原の声。「そんな…!嘘だろ!?」浦原が犯人だとして、そんなことを言うだろうか。
ところで、アメカジさんが未来の家に行ったとき誰もいなかった。「鍵開いてたから勝手に入ったけど部屋の中ぐちゃぐちゃだったよ。未来ちゃんそういう子?」
梶原に電話。未来からだと安心するが、声は警官の声。未来を人質にビデオカメラを要求。


指定された倉庫へ。カメラを渡し未来救出。「よし殺せ」「話が違うだろ!?」「殺さないとは言ってない」
紺野が助けに来る。「お前ら銃を置け!あれですか、犯人を映したビデオカメラというのは」
梶原は違和感の正体に気づく。「それだ!紺野さんなぜ映像に犯人が映っていると知ってるんですか」「それはあなたから聞いて」「僕は『事件に関する映像』としか言ってないんです」「僕は刑事です。事件に関する映像なら、犯人が映ってるかもしれないと思うでしょう」「なるほど、じゃあこれは」映像に映っていた短い影、水たまりに映っていたスマホのストラップ。全て紺野のもの。


事件の黒幕は紺野だった。「早く(ストラップ)外しておくんだったなあ」「家族なのに」「家族だろうが邪魔なやつは消す。それが俺のやり方だ」
須藤「一つ教えてやるよ。紺野さんはな、俺がギャンブルで作った借金を裏の力使って消してくれたんだ。噂通りの、神様みたいな人だろ」
相葉「このことは墓場まで持っていきますから助けてください!」紺野「そうかあ。じゃあ連れてってやろう。墓場まで」


崖。紺野「自分で落ちるか落としあうか、選ばせてやろう。俺は神様みたいな人だからな」
梶原「俺に、やらせてください」「死亡フラーーーグ!!!」
1人目、相葉。
2人目、未来。「福ちゃん!いやだよ!」「いいか未来。痛くないように笑わないでちゃんと殺すから!」
3人目、アメカジさん。
4人目、梶原。「24時間後、ネット映像が上がるように設定しておきました」
慌てる犯人たち。


紺野は会見を開く。「犯人が事件を撹乱させる映像を流すという情報が入りました」
浦原乱入。「捕まる覚悟で真実を伝えに来ました」


浦原と礼は同窓会で再会。浦原は最近買ったビデオカメラを持ってきていた。夫からDVを受けていることを打ち明ける礼。「このあと呼び出されてるの。また殴られるかもしれない…。そのビデオカメラで撮っておいてほしいの」


梶原たちも乱入。崖の下には撮影用のマットが敷きっぱなしだった。手には裏社会との繋がりの証拠。礼が持っていたUSBメモリが、マットの近くに落ちていた。「信用できる警察の人にも渡してあるから今頃仲間も捕まってるんじゃないかな」


浦原「礼さんはあなたを陥れるために告発しようとしたんじゃない。前のあなたに戻ってほしかっただけなんだ」
礼が待ち合わせ場所を崖に選んだのは、プロポーズの場所だったから。そこから見える夕日に願い事をすると叶うという。


「何てお願い事したの?」
「ナイショ。保さんは?」
「僕は、みんなを守れますようにって。あと、礼さんが僕のプロポーズを受けてくれますようにって。礼さん、僕は誰よりもあなたを守りたい」


礼のお願い事
「(とにかく保さんが元気で長生きしますように。)ナイショ。」
泣き崩れる紺野。


映画サークル、撮影中。
梶原「それはこっちに。よし、カフェの完成。もう背景とか全部CGにすることにしたから。崖はこりごりだよ」
梶原の手には新品のビデオカメラ。
相葉「お、いいカメラ買ったじゃん」
アメカジさん「今回は特別に、俺が脚本書いたからな。みんなが殺人事件に巻き込まれるって話だ」
未来「なんか、どこかで聞いたことあるね」


タイトルは「トラブる」


終わり。

 
f:id:matsuharu3:20180607205633j:image

 

以下、この公演のことを好き放題言っている自分のツイート。

https://twitter.com/memory_writing/status/1004404795367514112?s=19